戦争というものがいつの時代も語り継がれるように、書籍でも様々な物語や歴史を紐解く存在として多くのものが出版されている。
そこで売り上げをマークしているのが、「板垣征四郎と石原莞爾」である。
この書籍は、「この人は何でもわかっている。この人はすべてお見通しだ」といわれ、満州国の建国に携わり、東京裁判でA級戦犯として死刑に処せられた陸軍大臣・板垣征四郎の生涯と昭和前期の日本に光を当てた一冊になっている。
諸民族が入り乱れた満州の地に、アジア人の五族協和・王道楽土を求めた石原莞爾の思いを汲み、自らは「不言実行」を貫いた板垣の生き様を感じ取れる一冊。
この人物がいかに凄かったかを理解できるだけでなく、「この日本にしてこの人物あり」と思わせるとともに時代や社会は個人とともにあることも。
本書は興隆期にあった日本の力をはじめとして、品格、高潔さを体現する存在として、板垣と国家を重ね合わせている点が大きな特徴となっている。
また「日本がいかに強大であったか」という観点などからも当時の背景を紐解いており、決して人物伝だけにとどまらない内容となっているのも人気の背景といっていいだろう。
第二次世界大戦における「日本が勝利するチャンス」(歴史の仮説)をはじめとして、日本の国力と地政学に裏付けられたものなども解説。
全体的にかなりの情報量が詰まった書籍となっているだけでなく、日本とともに戦った男の生涯がわかる一冊となっている。
テイクオフ
やはり青春というものはいつの年になっても素晴らしいものであり、永遠の財産になりうる存在といってもいいかもしれない。
そんな青春を題材にしたのが、「テイクオフ」という一冊の小説である。ストーリーとしては、阪急電鉄学生班のアルバイトをしながら英字新聞記者を目指して頑張る大学生が主人公となっている。
マルーン電車の阪急沿線を舞台に展開する大学生の就職活動を中心に、友人、恋人などの人間関係を織り交ぜた青春小説となっているのだが、これが実に見ごたえのある一冊となっている。
完璧に作られたといったストーリーではなく、そこにあるのは確かなリアルで、様々な苦悩なども描かれているのが特徴的である。
本当の人間らしさというものが伝わってくると共に、どこか読んでいて懐かしさなどの大切にした感情が起こる小説といっても過言ではないことだろう。
著者における情報としては、岡原 翔。1964年兵庫県生まれ。現在、東京都在住となっている。是非ともこの著者の作品を読んでもらいたいと思う。
このようなリアルさと青春という最大のテーマが好評となり、売り上げをマークしているようだ。
人気小説と比べると埋もれがちになるが、このように素晴らしい作品というものは書店には数多く存在しているので、是非ともこういった小説を機にあなただけの一冊を探して読んでみてはいかがだろうか?
特にそういった自己の読書改革をする上では、この一冊は非常に魅力的で突破口となってくれることだろう。 |